電動キックボードや電動バイクなどの「特定小型原動機付自転車」と呼ばれる乗り物は、自転車や自動車と同じように飲酒運転が禁止されています。
特定小型原付(特定小型原動機付自転車)は16歳以上であれば免許不要で運転可能ですが、いくら免許が要らないとあっても飲酒運転は違法であり、大変危険な行為です。
本記事では、特定小型原付の飲酒運転に科される罰則や危険性を紹介しています。
尚、当サイトでは特定小型原付の分類として、eバイクやキックボードなどさまざまな種類の電動バイクについて、以下のようにカテゴリを分けて説明しています。
特定小型原付を飲酒運転した際の罰則
特定小型原付には、一般の自動車や自転車と同じく、守るべき交通ルールがあります。凡例としては「改正法(道路交通法の一部を改正する法律|令和4年法律第32号)」「道路交通法施行規則」「道路運送車両の保安基準」があります。
その中には当然、「飲酒運転をした場合の罰則」も含まれています。
罰則としては、以下の通りです。
罰則 |
内容 |
酒気帯び運転 |
3年以下の懲役 または、50万円以下の罰金 |
酒酔い運転 |
5年以下の懲役 または、100万円以下の罰金 |
また、飲酒をした状態、または酒気を帯びている状態で、飲酒運転をする恐れがある状況にも関わらず特定小型原付を提供することも罰則の対象です。飲酒運転をすることがわかっている人に対して酒類を勧めたり、提供したりした場合も同様の罰則があることは覚えておきましょう。
平成21年、行政処分の強化やルール改正により、飲酒運転による交通事故は年々減ってきています。それでも、飲酒運転による悲しい事故はゼロにはなっていません。
飲酒運転は、非常に悪質で危険な行為です。飲むなら乗らない、乗るなら飲まないを守りましょう。
参考:特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について|警察庁
特定小型原付の飲酒運転の危険性
特定小型原付は自転車感覚で乗れ、自分で漕ぐ必要がないため自転車より楽な乗り物です。しかし、特定小型原付ならではの危険性もあります。飲酒運転の状態だと、その危険性がより増します。
主な危険性は、以下の3つです。
●歩道を走れるため歩行者に対して被害が大きい
●生身であるため事故の際のケガが重症化しやすい
●走行モードを正しく切り替えられない可能性がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
歩道を走れるため歩行者に対して被害が大きい
特定小型原付には、「歩道モード」というものがあります。歩道の場合、最高速度を6km以下にする、走行時に最高速度表示灯を点滅させる、専用の道路標識があるなど、一定の条件を満たせば歩道も走行可能になります。
しかし、この便利な機能も、飲酒運転時には危険範囲が拡大する要因となるのです。
飲酒状態は、普通に歩くことも困難なくらい判断力が鈍くなり、フラフラとバランスもとりづらく、ただでさえ危険です。その状態で特定小型原付に乗れば、歩いている歩行者に対してぶつかったり、ケガをさせたりする確率がグンと上がります。
人同士でぶつかる時より、時速6km程度とはいえ、走行している特定小型原付が衝突した場合は相手に大ケガを負わせてしまう可能性が非常に高くなるのです。
生身であるため事故の際のケガが重症化しやすい
特定小型原付はヘルメットが義務ではありません。そのため、ノーヘルで乗っている人をよく見かけます。しかし、ノーヘル状態で速度を出したまま人にぶつかれば、自分自身も無事では済まないかもしれないのです。
飲酒運転は、判断を大いに鈍らせます。もしも速度を出したまま転倒すれば、骨折や大量出血などケガが重症化しやすいリスクがあります。
今や、自転車ですらヘルメットが着用義務化されており、「乗り物に乗る」という危険性は誰もが持っていなければなりません。
飲酒運転による事故が増えれば、罰則を強化する、規制が多くなるなどの弊害も生まれます。
走行モードを正しく切り替えられない可能性がある
特定小型原付では、車両によっては「歩道モード」と「走行モード」があります。手元のスイッチひとつで切り替えられるため、とても便利です。走行モードは最高時速が20kmになるものもあり、車道を走ることを前提として設定されています。
しかし、そのような便利な機能も、しっかりと使える冷静な判断力がなければ危険な行為に早変わりします。
酔って歩道をゆっくり走ろう、と思って「歩道モード」にしたつもりが「走行モード」のままになっており、歩道を規定速度以上で走り抜けたら…そしてその先に、人がいたら。反射速度が鈍っている飲酒運転の状態では、交通事故は避けられないでしょう。
まとめ
特定小型原付にまつわる事故は、全国において2023年7月~2024年6月で219件も発生しました。負傷者も226人以上発生していることから、今後飲酒運転をはじめとする悪質で危険な交通違反に対する罰則や取締りが強化されるかもしれません。
飲酒運転は、運転者だけでなく、周りの人や物をケガ・破壊させてしまうことにつながりかねない、大変危険な行為です。絶対にやめてください。
免許不要で運転できるのは特定小型原付のメリットですが、交通ルールに違反すれば罰則が科せられます。ヘルメットは努力義務ですが、重大な事故を避けるためにもなるべく着用して運転しましょう。ヘルメット未着時の場合、命にかかわる事故が起きる可能性があります。
ライターmiyuがオススメするeバイク
ここからは、eモビリティ好きライターmiyuが厳選したおすすめのeバイクをご紹介しちゃいます!
カートタイプからバイクタイプなど、さまざまな種類がありますので、気になるモビリティがあればぜひお気軽にお問い合わせくださいね!
eバイクと記載しています。
ChatBike
ebesah ChatBikeは、モビリティブランド「ebesah(エベサー)」が製造・販売をする電動バイクです。レトロ感と近未来感が合わさった見た目は、街中で目を惹くこと間違いなし!ChatBikeに乗れれば、風を切り自然との一体感を感じることができるので、いつもの移動をちょっと楽しくしたい方におすすめ!
ChatKart
ebesah Kartは、モビリティブランド「ebesah(エベサー)」が製造・販売をする電動カートです。ChatBikeの四輪版という見た目なので、バイクに乗ったことが無いという人でも安定しているので安心して乗れます!真ん中の箱状の収納スペースのほかに、後部にもカゴがあるので買い物した袋も楽々置けちゃいます。
TK-1
ZEFILL が提供するTK-1は、オフロードバイクのような独特なデザインが特徴の電動バイクです。見た目だけではなく、ブレーキ制御装置やバックミラー、合金ロックなどの安全性やセキュリティ性の高さもドライバーにとって嬉しいポイント!マットブルーメタリックとマットブラックの2色から選べるので、自分の好みに応じて選べます!
SPARK
SPARKは、アベントゥーライフ株式会社が展開するモビリティブランド「VELMO」の商品のひとつです!一定の速度を自動で安定させる、オートクルーズ機能はとっても魅力的。カラーバリエーションも3色あるので、好みの色に出会える可能性が高いのも嬉しいポイント!
MySmart16
MySmart16は、有限会社上山商会が展開する「SunSun e-Mobility」ブランドの商品です。特徴としては、なんといっても車両重要の軽さです!他の商品の半分程度の18.5kgしかないので、女性でも持ち運びがしやすいのも嬉しいポイント。小さく折りたためて、30kg以下の制限もクリアしているので電車にも載せられます!
※一般的にはeバイク=スポーツ型と呼ばれていますが、当サイトでは電動バイク、電動自転車など、総称としてeバイクと記載しています。

miyu
ハマっ子ライター。アクティブ女子として、eバイクに初挑戦し、アウトドアも大好き!日々の小さな冒険を楽しみながら、自由で楽しいライフスタイルを発信中。新しいことに前向きにチャレンジし、好奇心をシェアしていきます!