「電動キックボードかっこいい!ほしい!」と思って購入する場合、日本の規格に合っているかの確認が大切です。
例えば、海外製の電動キックボードの最高速度が日本の規定以上だった場合、特定小型原付として運転してはいけません。ノーヘルや無免許運転だと、罰則を受ける可能性があるのです。
この記事では、国内の特定小型原付の基準から海外の電動キックボード事情など、海外製品にまつわることについてくわしく解説しています。
尚、当サイトではeバイクやキックボードなどさまざまな種類の電動バイクについて、以下のようにカテゴリを分けて説明しています。
国内の特定小型原動機付自転車は制限速度20km
日本国内では、特定小型原動機付自転車(特定小型原付)は運転免許不要で乗れます。
制限速度は時速20kmと定められており、原則的には車道や自転車道を走ることが義務付けられています。
令和5年7月1日に改正道路交通法の一部が施行されました。その中で、電動モビリティは一定の基準を満たせば特定小型原動機付自転車(特定小型原付)と位置付けられ、新しい交通ルールが適用となったのです。
以下の基準を満たすものが「特定小型原動機付自転車」と区分されます。
●車体サイズは長さ190cm以下、幅60cm以下
●定格出力0.60KW以下の電動機
●AT(オートマチック・トランスミッション)機構
●最高速度表示灯がある
●走行中には最高速度の設定変更はできない
●道路運送車両法上の保安基準に適合している
●自賠責保険を契約している
●ナンバープレートがついている
●ヘルメットは着用義務
上記は日本国内での基準ですが、海外では内容が異なります。例えば、日本ではヘルメットは着用義務ですが、海外では必ず着用しなければならないと定められているところもあります。
もし海外で電動キックボードに乗る際は、その国の法律で定められているルールを必ず守って乗車してください。
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参考:
h特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について
海外の電動キックボードの速度
海外での電動キックボードの速度や取り扱い事情についてご紹介します。
「日本と違って思いっきり走れるんじゃないの?」と思うのは大間違い!日本より先に電動キックボードが導入された都市もあり、基準や罰則が非常に厳格に決められているのです。
フランス
フランスでは、2019年に規制が立てられ、電動キックボードに乗れるのは12歳以上であるという年齢制限が設けられました。
制限速度は25km/h以下で走行可能ですが、パリ市内では20km/h以下で走らなければいけないという制限があります。また、混雑している場所では8km/h以下で走行するようにと決められています。
日本と同じく免許は不要で、都市部内ではヘルメットの着用義務もありません。ただし、郊外ではヘルメットは必ず装着するルールとなっています。
2020年7月以降には、ライト・ブレーキ・クラクションを装備することが義務付けられており、二人乗りの禁止・歩道走行の禁止・運転中のヘッドフォンやイヤフォンの着用は禁止など、走行中のルールも厳しく設けられています。
シンガポール
シンガポールでは、2018年頃に電動キックボードが移動手段の一つとして大いに盛況しました。国土も狭く自家用車の所有制限もあったシンガポールでは、電動キックボードはそのままバスに乗れ、駐輪場所も広くとらなくていいため、急速に広がりました。その頃には、歩道を25km/h以下で自由に走行することができたのです。
しかし、重大な事故が多発したため、2019年11月5日から歩道は走行禁止になりました。また、バッテリーの発火や車との接触事故など、危険な事故も多く発生したため、性能基準を満たさない機種はすべて処分対象になったのです。
現在では、利用規制により、違反して有罪になった場合、最大で罰金2,000ドル、あるいは禁錮 3か月、もしくはその両方と罰則も強化されています。
アメリカ
アメリカ(ロサンゼルス)では、電動キックボードは16歳から乗れます。自動車の運転免許か、許可証を取得する必要がある点が日本との違いです。
また、アメリカでは電動キックボードにはヘルメット着用が義務付けられています。時速15マイル(24km)以下で走ることが決められており、飲酒運転はもちろん違反になります。
もしもアルコールを飲んで電動キックボードを運転した場合、250ドル(日本円でおよそ2万7,000円ほど)の罰金が科せられます。
歩道を走ることはできず、基本的に車道を走行するのも大きな特徴です。自転車道も通れますが、走行には注意が必要です。
参考:
フランス
シンガポール
アメリカ
海外の電動キックボード・電動バイクを無断で使用した際に適用される違反
日本にはないデザインや興味から、海外製の電動キックボードや電動バイクを日本国内で購入することもあるかもしれません。
しかし、日本には日本の法律があります。規格に合ったものではない電動キックボードなどを勝手に使ってしまうと、違反になってしまうかもしれませんよ。
無免許運転
日本では、電動キックボードや電動バイクなどの特定小型原付に乗る際は免許がいりません。
しかし、海外製の場合、商品の規格がオーバースペックになっており、特定小型原付の規格に見合っていないケースが考えられます。この場合は、免許が必要になります。
必要な免許 |
定格出力 |
大型二輪免許(AT限定含む) |
20kW超 |
普通二輪免許(AT限定含む) |
20kW以下 |
小型限定普通二輪免許(AT限定含む) |
1.0kW以下 |
原動機付自動車免許 |
0.6kW以下 |
電動バイクの1種類である電動スクーターは、規格的に原付の免許が必要です。
もしも免許なしで運転した場合(無免許運転)、刑事罰では「3年以下の懲役、または50万円以下の罰金」となり、行政処分としては「違反点数25点」となっています。違反点数15点以上で免許取り消しのため、無免許運転は一発で免許取り消しになってしまうのです。
保安基準違反
海外製品は、特定小型原付としての基準が日本と異なります。日本国内の保安基準を満たしていない電動キックボードや電動バイクは、国内の公道を走ることができません。
もしも特定小型原付として、規格に見合っていない海外製の電動キックボードや電動バイクを運転すると「整備不良」となってしまいます。
この場合、罰則として「3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金」が科せられてしまうため、注意しましょう。
ヘルメットの着用義務違反
国内の基準すべてを満たす電動キックボードや電動バイクは、基本的にヘルメットは「努力義務」とされているため、必ずしもヘルメットを着用しなければならないわけではなく、安全を考慮してヘルメットをなるべく着用するのが好ましいです。
ただし、海外製品の場合、特定小型原付の枠を超えている商品があります。そのため、ヘルメットは原付やほかのバイクと同じように着用する義務があるのです。
もしもヘルメットを着用しないまま、規格外の特定小型原付に乗ってしまうと、違反点数が1点加算されてしまいます。一定の点数で免許停止や取り消しの対象となってしまうため、注意してください。
参考:
電動バイクのひとつ、電動スクーターとは
まとめ
電動キックボードは、海外でもたくさんの取り扱いがあります。もしも、あなたが海外サイトなどから直輸入して手に入れた電動キックボードが、特定小型原付の規格外だった場合、免許やヘルメットなどが必要になります。
気になる場合は、購入前にスペックを確認し、どのように乗れば違反なく国内で乗れるのか、確認してから買ってくださいね。
海外製品の中には、日本の規格に合うよう作られた商品もあります。海外製電動キックボードを乗りたい場合は、そのような商品を選ぶことがオススメです。
ライターmiyuがオススメするeバイク
ここからは、eバイク大好きライターmiyuがオススメするeバイクをたくさんご紹介します!
どのeバイクも特徴的でデザインがすてき、便利な機能が盛りだくさんですよ。
ChatBike
ebesah ChatBikeは、モビリティブランド「ebesah(エベサー)」が製造・販売をする電動バイクです。レトロ感と近未来感が合わさった見た目は、街中で目を惹くこと間違いなし!ChatBikeに乗れれば、風を切り自然との一体感を感じることができるので、いつもの移動をちょっと楽しくしたい方におすすめ!
ChatKart
ebesah Kartは、モビリティブランド「ebesah(エベサー)」が製造・販売をする電動カートです。ChatBikeの四輪版という見た目なので、バイクに乗ったことが無いという人でも安定しているので安心して乗れます!真ん中の箱状の収納スペースのほかに、後部にもカゴがあるので買い物した袋も楽々置けちゃいます。
TK-1
ZEFILL が提供するTK-1は、オフロードバイクのような独特なデザインが特徴の電動バイクです。見た目だけではなく、ブレーキ制御装置やバックミラー、合金ロックなどの安全性やセキュリティ性の高さもドライバーにとって嬉しいポイント!マットブルーメタリックとマットブラックの2色から選べるので、自分の好みに応じて選べます!
SPARK
SPARKは、アベントゥーライフ株式会社が展開するモビリティブランド「VELMO」の商品のひとつです!一定の速度を自動で安定させる、オートクルーズ機能はとっても魅力的。カラーバリエーションも3色あるので、好みの色に出会える可能性が高いのも嬉しいポイント!
MySmart16
MySmart16は、有限会社上山商会が展開する「SunSun e-Mobility」ブランドの商品です。特徴としては、なんといっても車両重要の軽さです!他の商品の半分程度の18.5kgしかないので、女性でも持ち運びがしやすいのも嬉しいポイント。小さく折りたためて、30kg以下の制限もクリアしているので電車にも載せられます!
※一般的にはeバイク=スポーツ型と呼ばれていますが、当サイトでは電動バイク、電動自転車など、総称としてeバイクと記載しています。

miyu
ハマっ子ライター。アクティブ女子として、eバイクに初挑戦し、アウトドアも大好き!日々の小さな冒険を楽しみながら、自由で楽しいライフスタイルを発信中。新しいことに前向きにチャレンジし、好奇心をシェアしていきます!